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『あなたの夢は、何ですか?』
誰もがみんな、人生に一度は聞かれるこの質問。
恐らく、この世でもっともありふれた質問かも知れない。
その答は千差万別、人の数だけ無限にある。
そして誰もが、それぞれ自分の夢を、
大きいなり小さいなり、
子供じみたものや、どうでもいいようなものまで、とにかくみんな答えてく。
みんな、自分なりの『夢』を持っているから。
……でも、僕は答えられなかった。
正確に言えば、昔の僕には、『夢』というものはどういう事なのか、
そして、それが何を意味しているのか、あの時の僕には分からなかった。
まるで、その事だけが僕の中からポロリと音を立てて転がっていったような感じで………。
どこかに落としてきたような感じで。
だが、それがどういう意味を持っていたのか、って事にも僕は気付かなかった。
「夢って………なんなんだろ?」
それがいつの間にか、僕の口癖となるくらいに。
本当の意味を知らない単語。
………そして、それは今でも続いていた。
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