渋い声のアナウンスとともに弾正隊は笛吹川に架かった橋を渡り、布陣を終えました。
ちなみに、武田軍のトリでしたので、布陣した場所も一番恥……じゃなくて(汗)、一番端っこでした。
ついで、上杉軍も続々と布陣を開始。
あっという間に、武田、上杉両軍が相対しました。
安国寺恵瓊「やはり武田の方が強そうに見えるのぉ」
村上吉充「何を抜かす! 上杉の方が強そうではないか!」
因幡(………やっぱり、この人選間違えたかな………(汗
沙夜「だって、安芸武田の一族と、信玄公に信濃を追われた村上家の御同族の方ですから………クスクス
因幡(な、何考えてんだこいつ………怖ぇ………(汗)

そうこうしている内に、開会のセレモニーが始まりました。
これが又眠い!
因幡(退屈だ……)
正直、この手のセレモニーはやめて欲しいと思いつつ、ぼーっとしておりました(黙れ
ただ、姉妹都市からやってきた騎士(しかも西洋甲冑着用)を見た瞬間、思わず興奮しました。
セレモニーの後は献塩の儀、古式武道奉納、米沢砲術隊による火縄銃演武、三献の儀(武田軍出陣式)、武蹄式(上杉軍出陣式)が執り行われました。
火縄銃演武を初めて見ましたが、凄まじい轟音と煙、それに衝撃波みたいなのをかっ食らったのが印象深いです
更に上杉軍必殺技・車懸かりが発動しました。
ただ、うちら武田軍はずっと待機なのでちょっと暇でした。
そしていよいよ、待ちに待った総懸かりです。

======総懸かり======

総懸かりとなり、全軍突撃。
しかも2度、3度と行っては帰り、又行っては帰り………。
その最中、事件は不意に起こりました。
上杉軍の兵と走り際に軽く刃を合わせ、その横をすり抜けたその瞬間。
ガッ!
沙夜「あぁっ!」
高校生と思しき上杉の兵の繰り出した太刀が因幡の目の下数センチの地点に炸裂しました。
しかも憎らしいことに、そいつが満面の笑顔だったこと(何
思わずそいつを背後から蹴り付けてしまいました。
沙夜「あの………傷は?」
因幡「幸いにも軽傷。でも俺の背が数センチ低いか奴の太刀が数センチ上だったら失明してただろうな」
沙夜「皆様、くれぐれもご注意を……」
と言うわけで、深手を負いましたが何とか生還と言う結果でした。

そして合戦終了。
気づくと、弾正隊は壊滅。部隊の体を為しておりませんでした(苦笑)。
沙夜「じゃ無くて、バラバラになって引き上げてっただけでしょ?」
後に、とある方との極秘会談によって、今回の弾正隊のウィークポイントが判明しました。
それは又別のお話(何)。
と言うわけで、三々五々出発地であった石和南小学校に戻り、着替えを済ませ、皆帰途に就いた………筈でしたが。
安国寺「ん? まだ何かあったのか?」
因幡「新幹線に乗り損ねて、結局静岡で一泊して帰りますた」
翌日、朝一の電車に乗り、6時間半くらいかけて神戸まで帰り着いたのでした………。

沙夜「最後になりますが、今回の弾正隊の方々、松永弾正様、采女佑様、山内兵馬様、真下昌景様、大江松寿丸様、城田ジョウ様、鹿之介様、筑後川様、ほにゃぢ様ご夫妻、明智日向守光秀様、本当にお世話になりましたm(__)m」
(完)

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